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女性の体と健康管理

月曜日, 12月 22nd, 2014

私は看護師をしています。数年前、自分が女性特有の病気をわずらったことがきっかけで、総合病院から産婦人科専門のクリニックへ転職しました。産婦人科は全国的に人手不足の問題を抱えているため、産婦人科の看護師の求人はとてもたくさん出されていました。その中から、婦人科についてより深く学べる今のクリニックを選び、1人でも多くの女性を救いたいと日々勉強に励んでいます。

やはり、人間誰しも病気をすると悲しいです。自分の体が思うように動かないことに苛立つし、情けない気がします。特に女性は年代により体質が変わったり、ホルモンバランスの関係で体調が変化しやすいので、体調管理には注意が必要です。

女性は30歳を過ぎたら、体の注意信号には気を付けましょう。朝から体がだるい・頭が重い・生理痛が酷いなどありませんか。忙しいと、つい病院へ行くのが遅くなりがち。おかしいと気がついたら、その時医者の診察を受けるべきです。

年齢を重ねるごとに酷くなる生理痛や出血が多いことが気になりだしたら、子宮内膜症や子宮筋腫の疑いがあります。「子宮内膜症」の症状としては、月経の度に下腹部がかなり痛みます。診察を受け、漢方藥などの投薬か生活改善などの対処療法で治療します。「子宮筋腫」の症状は、子宮内外にこぶができているために月経痛がひどく月経血の量が多いため、頻繁に貧血を起こす場合があります。あたることがあれば、早めに婦人科の診察をおすすめします。

乳癌は女性の年齢では40代から50代が多いですが、30代から検診を受けることをおすすめします。なりやすい人の特徴は、肥満・家族に乳癌の人がいる・初潮年齢が早い・妊娠や出産の回数が少ない・出産経験がない、などです。気になることがなくても、定期検診をおすすめします。

さらに、20代から要注意なのが卵巣の病気です。病気の進行が早く分かりにくいのが特徴で、生理痛が酷い・なんとなくお腹が重い・腰痛が酷いなどの症状がありますが、他の婦人科系の病気と症状が似ているので自己判断は禁物。おかしいなと思ったら、すぐ婦人科で診察を受けることです。

そして、年齢に関わらず注意が必要なのは「子宮頸がん」。もっとも40歳代に多く発病しており“出産回数が多い”方がなりやすいと言われています。最初は症状がなく、病気が進行すると不正出血があったりします。最低でも、年に1回は子宮頚部の検査を受けましょう。

年齢を重ねる度に、体のどこかに不調をきたすことが出てきます。若いからまだ心配ないと思っても、油断は禁物。女性がいつまでも健康で美しくあるためには、年に1回の婦人科検診は必須かもしれません。